「第2部PBL」は、日本電気株式会社(NEC)ビジネスイノベーションユニットデザインセンターをパートナーに迎え、平日水曜日の18時45分から21時15分(11月27日のみ、18時30分から21時)まで、九州大学博多駅オフィスのあるJR博多シティの貸会議室にて、4回にわたって実施した。参加者は16名(芸工院4名・学部3名、QBS6名、QREC3名)であった。事前にチームビルディングを行うことを目的として、参加者の専門やスキルなどをアンケートで確認した後、デザイン、ビジネス、リーダーシップのバックグランドを持つ学生がバランスよく配分されるように4つのチームを組織した。

 第2部PBLのテーマ「2030年の空港にあるべきサービス/製品のデザイン」は、NECより持ち込まれた。本テーマに対して、2050年の日常生活に関するサーベイを行った上で、2050年からバックキャスティングを行い、2030年の空港にあるべきサービスをデザインするという大枠のもと、講義・演習を設計した。

 講義・演習の内容及び使用するフレームワークは、担当教員とNEC担当者が数回にわたって協議・調整した上で、4回の講義・演習を共同で実施した。第1回授業(11/27)は、2050年の未来に関するサーベイを行った。第2回授業(12/4)では、バックキャスティングによって、2030年の空港にあるべきサービスのアイディア創出を行った。第3回授業(12/11)は、フレームワークを用いたアイディアのビジネス文脈への落とし込みを行った。第4回授業(12/18)は、最終プランのプレゼンテーションを行った。

 最終プレゼンテーションの後、参加者には、第1部・第2部共通のPBLの運用方法及び第2部の内容についてアンケートを依頼した。アンケートの結果、QBS及びQRECの学生からは、開催場所(大橋キャンパス)と時間(平日夜・日曜)に関して、ポジティブな意見が得られたものの、芸術工学府・芸術工学部の学生からは特に場所(JR博多シティ貸会議室)について、ネガティブな意見がみられた。また、芸術工学府からの自発的な参加者が少ない一方、芸術工学部からの参加者が多かったことは、今後のPBLの参加者の募集方法だけではなく、新プログラムのPR対象の検討の際にも考慮すべきデータであると考えられる。

 

テーマ 2030年の空港にあるべきサービス/製品のデザイン
パートナー 日本電気株式会社(NEC)ビジネスイノベーションユニット デザインセンター
担当教員 徳久悟(九州大学大学院 芸術工学研究院)
開催日時 2019月11月27日(水)18:30~21:00、12月4日(水)18:45~21:15、12月11日(水)18:45~21:15、12月18日(水)18:45~21:15
開催場所 JR博多シティ 貸会議室
主催 九州大学大学院芸術工学研究院、九州大学ビジネス・スクール(QBS)、九州大学ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター(QREC)